今やどの業界もSNSを活用することが当たり前になり始めています。
それは飲食業界も例外ではありません。
ではただSNSをやればいいのかというとそうではありません。
今までは、SNSをやっているだけでライバルのお店に差をつけることができました。
しかし、今では飲食店もSNSを活用することが当たり前になってきています。
そんな中、SNSをやらずに損することはあっても、やっただけで効果が出ることはありません。
では、SNSでライバル店との差別化をしつつ効果を出すにはどうすればいいのか。
この記事ではそんな飲食店のためのSNS運用について、実際の成功事例を紹介しながら解説していきます。
飲食店がSNSを活用したほうがいい理由
なぜ飲食店にはSNSが必要なのか。
理由は様々あります。
しかし、ただSNSを使うのでは、あまり効果は期待できません。
まずは、なぜ飲食店にSNSが必要なのかを理解することが、SNSで飲食店を成功させるカギになります。
まずは知ってもらうことが大事
日本は世界でもトップレベルの飲食店大国です。
日本には「安くておいしい」飲食チェーン店がたくさんあります。
それに加え、日本の飲食店の数も世界トップレベルです。
そんな日本で飲食店を繁盛させることは容易ではありません。
数が多いうえに質も高い。
そんな中お客さんを集めるには、まずは自分のお店を人々に知ってもらわなければいけません。
そもそもお店の存在を知らないのにお客さんが訪れることは当然ありません。
入るお店をSNSで決める時代
SNSの発達によって、様々なことが簡単に調べられる時代。
「ぐるなび」などの飲食店専門の予約情報サイトなどももちろん活用されていますが、近年の飲食業界に大きな影響を与えているのが「Instagram」です。
特に10代~30代の若い世代を中心に、InstagramはGoogleやYahoo!に続く第三の検索エンジンとして利用されています。
Instagramは写真などの画像がメインのSNSで、一目見て商品や店舗のビジュアルがわかります。
特に飲食業界へのInstagramの影響は絶大で、料理やお店の雰囲気が一目見てわかるため、Instagramでお店を検索したり、行こうとしているお店をInstagramで下調べしてから決めるというのが主流になりつつあります。
また、フォロワーやいいねの多さ、コメントなどがお店の評価や人気度を測る指標としても機能しており、ネットの口コミをわざわざ見なくともInstagramで完結します。
飲食店に効果的なSNS戦略
ここまでは、なぜ飲食店がSNSを活用する必要があるのかを解説してきました。
ここからは、飲食店はどのようにSNSを活用していけばいいのかを、実際にSNSで大きく成果を出している事例を交えながら、その戦略を探っていきます。
SNSを活用した飲食店の成功事例
もちろんSNSを運用していくうえでの定石やテクニックは様々あります。
しかし、小手先のテクニックを覚えるよりも、まずは成功しているお店やアカウントを研究してモデルケースにするほうが効果的です。
実際にSNSを使って大きく成果を出している成功事例を見ていきましょう。
成功事例① サンマルクカフェ
カフェ業界大手のサンマルクカフェは、InstagramをメインにSNSで大きな成果を出しています。
カフェのInstagramの投稿といえば、コーヒーなどをはじめとしたドリンクをメインに投稿することが多いです。
しかしサンマルクカフェは、投稿のほとんどがサンドイッチやスイーツなどのフードがメインの投稿です。
アップで撮ったインパクトのあるサンドイッチの写真やスイーツが並んだ写真など、どれも商品がとても魅力的に映っています。
投稿のクオリティが高いのはもちろんのこと、競合がドリンクを推している中で、あえてフードをメインにすることで独自のポジション取りに成功しています。
熾烈な競争のカフェ業界でこれだけの知名度と成果を上げているのはこういったSNSでの戦略も大きく影響していると思われます。
成功事例② NATIVO
三軒茶屋に店を構えるイタリアンレストランNATIVO。
もちろん料理をおいしそうに魅せた投稿も人気の理由の一つですが、それだけではありません。
NATIVOではお店で出している料理などにちなんだオリジナルの商品をオンラインショップで販売しています。
Instagramの機能として、オンラインショップとアカウントを連携させることで、Instagramで商品を購入したり宣伝することができます。
魅力的な投稿を目にした後に商品の情報が入ってくると、ユーザーの購買意欲が増大されて売り上げが伸びることが期待できます。
これ以外にも、NATIVOでは料理教室も行っており、そのお知らせをSNS上でも行うことでユーザーの関心をうまく引くことができています。
飲食店のSNS運用戦略
飲食店に限らず、SNSを運用していくうえで最も大事なのはペルソナです。
上記で成功事例として紹介した飲食店も、ターゲットとするユーザーをしっかりと定めることで一定の支持を集めています。
ペルソナとは、いわゆるターゲットとするユーザーの情報です。
自分たちがどんな人に対してお店を宣伝したいのか、料理を食べてほしいのかを可能な限り明確に設定する必要があります。
可能な限り、ターゲットとするユーザーを細かく設定して分析することが非常に重要です。
誰もが初めに陥るのが、多くの人をターゲットにしたいあまり、ペルソナ設定を甘くしてしまうことがあります。
しかしペルソナ設定が甘いと、一見誰にでもウケそうに見えて誰にもウケないということが起こります。
まずはぎりぎりまで絞って、数は多くなくとも設定したペルソナに当てはまるユーザーにだけは刺さるようにすることが最も重要だといえます。
ペルソナの設定方法
実際にペルソナを設定する際に考えるべきことは、
- 個人情報・属性
- パーソナリティ
- 悩み
- 日常生活・ルーティーン
- 普段の購買行動
- 商品に関する理解・関わり方
- 商品購入の障壁になるもの
以上の七項目です。
1. 個人情報・属性
- 名前
- 性別
- 年齢
- 勤務先・役職
- 年収
- 家族構成
- 居住地
2. パーソナリティ
- 性格
- 価値観
- 将来の夢
- 仲のいい友達の数
3. 悩み
- ダイエット中であまりカロリーの高い食事はしたくない
- 勤務先の昼休憩に行けるお店がない
4. 日常生活・ルーティーン
- 1日の過ごし方
- 趣味
- 習慣にしていること
5. 普段の購買行動
- インターネットで購入するか、必ず店舗で購入するか
- 購買をするときに口コミを見るか
- どの程度商品を比較するか
- 普段購入する価格帯はどれくらいか
6. 商品に関する理解・関わり方
- すでに商品を知っているのか
- 周りに利用している人はいるのか
- どんな点に魅力を感じているのか
- 購入を決める要素はなにか
- 購入するとどんな変化があるのか
7. 商品購入の障壁になるもの
- 価格
- 効果を疑っている
- 店舗が遠く出向けない
などの様々な要素を徹底的に固めていき、目の前にその人物を想像できるくらいにまで練り上げます。
まとめ
飲食店がSNSを活用していくことについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。
もちろん自分でできるに越したことはないですが、なかなかそううまくいかないのが現実です。
そんなときは、SNS運用のプロに任せることが最も近道であるといえます。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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