皆さんこんにちは!
Marketing Monster副代表の村上てるまさ(@makemon_teru)です。
LPO(ランディングページ最適化)とは?
早速ですが、皆さんはLPOというものをご存じですか?
LPOとは「ランディングページ最適化」の略です。
Webマーケティングにおいて非常に重要なランディングページ。
でも、ただ作っただけではなかなか思った通りの成果は望めません。
それはなぜか?
ランディングページはそもそも運用し、分析し、改善することでその効果を高めていくものだからです。
この運用・分析・改善のことをまとめてLPO(ランディングページ最適化)といいます。
Webマーケティングの要であり売り上げを大きく左右するランディングページ。
広告費を上げることなくLPの効果を高めることができたら素晴らしいことだと誰もが思うでしょう。
しかし、大半の人は売り上げを今以上に高めるには広告費を今以上に投じるしかないと思っています。
もちろん知識のない人がランディングページをいじったとしても、私がこれからお話しするような効果は望めないでしょう。
しっかりとしたノウハウや実績を持った人や企業に頼まなければいけません。
この記事では、LPO(ランディングページ最適化)の重要性とその効果を詳しく解説し、実際の手順についても解説していきます。
LPO(ランディングページ最適化)の重要性とその効果
ここからはLPOによってもたらされる効果を具体例に沿って解説していきます。
LPO(ランディングページ最適化)で売り上げ7倍!?
まず、ランディングページを通して販売している商品を、一つ6000円としましょう。
現状月に訪れた人の1パーセントが商品を購入してくれているランディングページを広告費5万円で運用しているとします。
その結果10個商品が売れたとしたら
6000円×10個=60000円
このように売り上げは60000円です。
実際には原価などがかかってきますが、例をわかりやすくするためにここでは考えないものとします。
では、この購入率1パーセントのランディングページを最適化して、購入率2パーセントのページに改善できたとします。
そうすると、購入率が1パーセントのときに10個売れていたので、改善後は20個売れることになります。
この時の売り上げを比較すると
6000円×10個=60000円
↓
6000円×20個=120000円
これだけを見れば売り上げが2倍になったように見えます。
でも思い出してみてください。
このランディングページは広告費50000円で運用しています。
そしてランディングページ自体を改善しただけなので、広告費は変わっていません。
これを踏まえて計算しなおすとこうなります。
6000円×10個-広告費50000円=10000円
↓
6000円×20個-広告費50000円=70000円
このように、広告費を変えずに売り上げを伸ばしたため、実際の売り上げは2倍ではなく7倍になっているのがわかると思います。
これがLPO(ランディングページ最適化)の凄さです。
もちろん商品の単価や目標とする数値によって効果はこの通りではありませんし、広告にお金をかけることも非常に重要です。
しかし、広告は決して安いものではないですし、利益を最大化させるにはまず広告にお金をかけるよりもLPO(ランディングページ最適化)に取り組むことがかなり重要になってきます。
効果の低い状態のLPを高い広告費をかけて宣伝し続けてることは、事業にとって大きな負担になります。
そもそもLPは改善できるのか
「そもそもLPってそんなに簡単に効果を高めることができるの?」
もしかしたらこんなことを思った人もいるんじゃないでしょうか。
それは、そもそもLPがどういったものなのかを知る必要があります。
LPに正解はありません。
というのも、これはLPに限ったことではありませんが、実際に公開して効果を確かめるまではわからないからです。
もちろんある程度の型やセオリーはありますが、業種や商品、サービス、ターゲットにするユーザーの属性などの組み合わせはほぼ無限といっていいでしょう。
そんな中で、公開する前から売れるかどうかを判断することは難しいといえるでしょう。
LPには、「売れたLP」と「売れなかったLP」の二つしかないのです。
それを踏まえて、LPはどう作るかではなく、どう最適化していくかが非常に重要になってきます。
LPは作って終わりではなく、作ってからが本番なのです。
LPをうまく最適化することができれば、同じ広告費をかけたとしてもその効果と価値は大きな違いを生みます。
なので、まずはLPO(ランディングページ最適化)から取り組んでいくことが最適だといえるでしょう。
LPO(ランディングページ最適化)の方法
ここからは、実際にLPO(ランディングページ最適化)に取り組む際の具体的な手順や注意点などを解説していきます。
依頼者側がLPO(ランディングページ最適化)の手順を把握する意味
LPOを依頼する側も手順を知っておいたほうがいいでしょう。
手順や作業の内容を知っていないと、どういったところに着目して依頼するのか、どういったところが改善されたのかなどがわからない可能性があるからです。
ただそれっぽいグラフやデータを見せられたり、~を変えましたなどと言われても分からないというようなことは避けたいはずです。
どこまで把握していればいいか具体的な基準はありませんが、私が思う必要なことをお話ししていきます。
LPO(ランディングページ最適化)の手順と注意点
ここからは手順を簡単に説明していくのですが、手順といっても大きく分ければ
分析
↓
改善
の二つを繰り返していくだけなのですが、この分析と改善の中にいくつかの項目と段階があるのでそれを解説していきます。
分析と改善
まずLPにおける分析とは効果測定のことを指します。
具体的に測定する項目として代表的なのが、
・クリック率
・離脱率
・滞在時間
・CV(コンバージョン)率
以上の四つが主に重要になってきます。
・クリック率
その名の通りクリックされた確率のことです。
もう少し詳しく言うと、ユーザーの画面に広告などが表示された際に、その表示回数のうちどのくらいの確率でクリックされたかということです。
例えば、100回表示されて10回クリックされたならクリック率は10パーセントです。
クリック率が低い際に考えられる問題としては、「サイトの入り口」つまりバナーや広告で表示させている画像やサイトのタイトルに問題があると考えられます。
せっかくユーザーの目に留まっても、興味を引くことができずクリックされていないわけですから。
もう一つ考えられることとしては、広告を表示させるユーザーの属性が正しくない可能性です。
例えば、女性用のリップクリームを宣伝・販売するLPを男性に表示させても興味を持たれないであろうことは目に見えています。
以上のことから、クリック率の改善に必要なことは
・ユーザーの興味関心や共感を得ることのできるバナーやタイトルになっているか
・商品やサービスの属性と広告を表示させているユーザーの属性がマッチしているか
この二つが主な改善点です。
・離脱率
離脱率とは個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。
ユーザーが検索行動を終了してWebサイトから出ることを「離脱」といい、ページ別に離脱の割合を測ることで離脱率が算出できます。
Webサイトに流入したユーザーは必ずどこかのページで検索行動を終了するため、全てのページ離脱率を足せば理論上100%となります。
この離脱率と一緒に考慮されるものに直帰率というものがあります。
直帰率とは、ユーザーが訪問したページのみを閲覧してすぐにサイトから離脱した割合のことを指します。
この直帰率は本来サイトを分析するうえで重要な指標ですが、LPに限って言えばそうとも限りません。
なぜかというと、LPにはよく使われる型として俗にいう「ペライチ」というものがあります。
1ページのみの縦長のLPのことです。
もうこの時点で察しのいい方はお気づきかと思いますが、ペライチのLPの場合ページ数が1ページしかないために直帰率は100パーセントになるのです。
たとえ最後まで目を通してからサイトを離脱したとしても、1ページで離脱しているわけですから直帰扱いになるのです。
このようにサイトの形式(とくにLPは)によっては参考にならない数値も少なからず存在します。
しかしそれを知らないと意味のない数値に踊らされて正常な分析ができない場合があります。
そういった意味でも、知識としてこういった内容を知っておく必要があります。
離脱率や直帰率があてにならない場合はどうすればいいのか。
そんな時に重要な指標となるのが滞在時間です。
・滞在時間
滞在時間とはその名の通り、ユーザーがサイトやページに滞在した時間のことを指します。
ではこの滞在時間をどのように分析するのか。
それにはまず下準備として、自分たちでどの程度の時間でどこまで読み進められるのかを把握しておく必要があります。
読み切るまでの時間はもちろん、例えばユーザーの多くの滞在時間が1分なら1分で大体どこまで読み進められるのか。
それらを把握することで、ユーザーがどこまで読んでサイトを離れているのかが把握できるため、問題のある場所をあらかた絞り込むことができます。
そこまで絞り込むことができたらあとは改善していくだけです。
デザインや内容を変更してみたり、変更せずとも順序を入れ替えたりするだけでも効果が出る場合もあります。
しかし、実はこの滞在時間にも我々を惑わす悪魔が潜んでいます。
分かりやすく例をもとにで話しましょう。
パターン1・・・Aさんはサイトにアクセスし、1分ほど読み進めたところで特に商品を購入することなくサイトから離脱しました。
パターン2・・・Bさんはサイトにアクセスし、1分ほど読み進めたところで商品を購入しサイトを離脱しました。
このAさんとBさんですが、この文章を読めばAさんは商品を購入してくれず、Bさんは商品を購入してくれたということがしっかりわかります。
しかし、これを滞在時間という数値で見たときにはどうなるでしょう。
そうです、どちらも滞在時間1分のユーザーとしてカウントされるのです。
つまり、滞在時間という数値だけでは1分読み進めたところで興味を引けない内容なのか、購入を決心させることができている内容なのかは判断が難しい場合があるということです。
これがLPO(ランディングページ最適化)において最大の難関であり、奥深さでもあります。
もちろん数字は分析するのにとても大事なものですが、あくまでも相手は人間です。
「ユーザー」という言葉にまとめられた架空の存在ではなく、間違いなくどこかに存在している一人の人間です。
数字はあくまで数字にすぎず、あくまでも考えなければいけないのは実在する人間の心理や行動なのです。
これは商売にとってもとても重要なことであり、しっかりと押さえておかなければならないポイントです。
・CV(コンバージョン)率
いよいよ最後の項目です。
そして最も売り上げにかかわる数値です。
サイトに訪問したユーザーのうち実際にコンバージョン(商品を購入、お問い合わせ、申し込みなど)した人の割合を表した数値です。
LPOの最終的な目標はこのCV(コンバージョン)率を上げることにあります。
今まで解説してきた様々な数値の分析・改善はすべてこのCV率を上げるためのものです。
様々な数値を分析し、問題や課題を洗い出し、それらを改善していかにコンバージョンに繋げていくか。
そのために試行錯誤を繰り返し、LPをより効果のあるものへと改良していく。
そうして磨き上げられたLPは、改善前とは何倍もの利益を生み出す立派な武器となってその力を発揮してくれるはずです。
以上でLPO(ランディングページ最適化)の具体的な方法と手順・注意点を解説してきたわけですが、だいたい理解していただけたでしょうか。
ここまで詳しく実践的な内容は探してもなかなかないと思うので、ぜひブックマークにでも入れて何度も読み返してください!
好評ならさらに深堀した記事を出そうと思っているので、ぜひ拡散お願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
ー村上てるまさ(@makemon_teru)ー
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