人気記事
【できなきゃマズイ】ビジネススキル入門④フェルミ推定

皆さんこんにちは!
マーケティングモンスターでマネジメントを担当している森田(@NM0rita)です。

涼しい季節が続いて一生この天気でいいやと思っている秋の入り口です。

 

さて、そんな中で今回はビジネススキル入門シリーズ第4回として

「フェルミ推定」についてお話していこうと思います。

コンサル業界のイメージが強いフェルミ推定ですが、方法と考え方を知っておくことで、仕事のあらゆる場面に応用することができます。

 

このシリーズについて

こちらの「ビジネススキル入門」シリーズは、新入社員の方や、自身のビジネススキルを高めたい方に向けて基礎となる汎用的なスキルについて解説していくシリーズです。

読む、聞く、話す、書くなどの要素にまたがる内容を解説していきますのでぜひ参考にしていただければと思います。

前回のまとめ

前回は仕事を因数分解することについて解説しました。

ビジネスにおける仕事はさまざまは要素から成り立っており、それらを細かく分解して取り組むことでゴールを明確にすることができるほか、ボトルネックの発見や打ち手の効果の明確化などの多くのメリットがあることをご理解いただけたかと思います。

 

今回はそちらに引き続いて、因数分解をする力にかかわるフェルミ推定について解説していきます。

 

フェルミ推定とは

フェルミ推定とは「実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算すること」(Wikipediaより)です。

名前の由来は物理学者でノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミに由来します。

 

実際の問題例としては「東京都内に電柱はいくつあるか」「日本にピアスはいくつあるか」といったものがあり、一見捉えどころのないこれらの問題をいくつかの知識と論理的思考力を用いて推定していきます。

 

80年代や90年代のアメリカでは採用活動で頻繁に用いられており、その流れから日本国内でもコンサル業界といったロジカルシンキングが強く求められる業界でケーススタディの一種として用いられています。

 

解き方の型

上述の問題を見るとどのように解くのか見当もつきませんが、フェルミ推定やケース問題は解法に一定の型があります。

今回は以下のフローチャートをもとに「日本国内に猫は何匹いるか」という問題を考えていきましょう。

 

Step1. 問題はストック型かフロー型か

まず最初に問題がストック型かフロー型かを考えましょう。

ストック:どれだけあるか、いるか→ ある一時点での存在量
フロー:どれだけの量が売れるか→ ある一時点での変化量

という考え方に当てはまります。

 

今回は日本に猫は何匹いるか?という存在数を聞いているため、ストック型に当てはまります。

 

Step2. 所有者アプローチか存在アプローチか

フェルミ推定を解く手がかりとして何かをベースにして考えなければいけません。

所有アプローチはその手掛かりが「モノを所有している主体」の場合であり、存在アプローチは「モノが存在する空間」が手掛かりとなります。

 

このことから、所有アプローチではモノを所有している主体が「世帯か個人」に、
存在アプローチでは存在する場所の「面積かユニット」へと展開していきます。

 

今回の猫は家族で飼うものですので所有アプローチの世帯ベースで考えることになります。

 

計算してみる

ここまでで型を見極めたら、実際に計算に入ります。

前提条件として「日本にいる猫」を「日本にいる飼い猫」と具体化して臨みます。

 

日本にいる飼い猫を要素に分解して考えてみると

 

ア)日本国内の世帯数 × イ)猫を飼っている割合 × ウ)平均飼育数

 

という式で表すことができます。

さらに細かい式で表すこともできますが、フェルミ推定は自身が持つ情報を使いながらざっくりと計算していくものですので、計算自体はスピード感をもって行うためにこの式で計算していきます。

 

ア)日本国内の世帯数

現在の日本の人口はおおよそ1億2千万人で、その中でひと世帯当たり3人と数値を置きます。

 

すると、1億2千万÷3=4000万(世帯)

と数値が出てきます。

 

イ)猫を飼っている割合

続いて猫を飼っている割合ですが、これも正確な数値はもちろんわかりませんので、自分自身の経験と感覚で数値を置いていきます。

今回は小学校のクラスで何人が猫を飼っていたかという記憶を頼りにします。

およそ5人に1人程でしたので、その割合は20%とします。

 

ウ)平均飼育数

続いて1世帯当たりの平均飼育数です

こちらも感覚値ですが、大体の家庭では1匹、たまに2匹以上といったところでしょう。
そこで、1匹の家庭を80%、2匹の家庭を20%と置きます。(3匹以上の家庭は計算簡略化のため除く)

1×0.8 + 2×0.2=1.2(匹)

 

ア)イ)ウ)の3つの要素が出ました。あとはこれらを掛け合わせるだけです。

 

ア)4000万 × イ)0.2 × ウ)1.2 = 960万

 

このことから、日本国内の飼い猫はおよそ960万匹であるという数値が推定されました。

 

結果の確認

それでは、計算結果が出たところで数値の精度について確認してみましょう。

一般社団法人ペットフード協会の2020年12月の発表によると日本における猫の飼育数は

964.4万匹だということがわかります。(https://petfood.or.jp/topics/img/201223.pdf

 

今回の推定は非常に精度のいい数値を出していたといえるでしょう。

 

仮に、ここで数値が離れていても大きく落胆する必要はありません。

フェルミ推定はあくまでもロジカルシンキングの力を見るものであり、計算式そのものが正しければあとは要素の数値を変えるだけで正しい数値を導くことができるからです。

あくまでも、計算式の考え方が正しいか、もれなくダブりなく考えられているかという部分に重きを置いて考えるようにしましょう。

 

採用面接では…

コンサル会社などの面接では、ケース問題を解くことが多くあります。
しかし、その際には数値の精度だけが問題になるわけではありません。

 

面接官との対話をしながら前提条件を決め、時には突っ込みを受けながら式や数値の方向修正をしていくこと。

これら一連のコミュニケーション全体がみられています。

 

特に新卒での就活に挑む皆さんには、マクロな視点に陥らずにこの部分を深く理解して臨んでくださいね!

 

社会人は…

社会人の皆さんは、フェルミ推定を通じて物事を分解する力をつけることが大きな武器になるでしょう。
以前の記事でも仕事の因数分解の重要性はお話ししましたが、どんなタスクも細かく分解して落とし込めば必ずめどを立てることができます。

 

この見通しを立てる力は自分が動くときだけでなく、周囲に指示を出し、チームを動かす力にもつながります。

組織の中でより高みを目指すビジネスパーソンには必ず必要になる力です。
ぜひ、ここを鍛えてみてください。

 

フェルミ推定のトレーニングに関しては

『現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』は非常に優れたテキストですのでぜひ、お手に取ってお試しください。

 

  

 

最後に

いかがだったでしょうか?

フェルミ推定は就職活動にも、社会人の仕事にもつかえるOSを鍛える練習になります。

問題も無限に作れるので友人や家族と楽しみながら地頭を鍛えてみてください!

 

最後までご覧いただきありがとうございます。
よろしければ別の記事もご覧ください。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事